2013年1月27日日曜日

2/24(日)に哲学カフェを開催します。

2/24(日)哲学カフェを開催します。

どなたでもお気軽にご参加ください。

日時:2/24(日)15:00-17:00
場所:ギャルリーオー(http://gallery-o.net/index.html)
料金;無料(カフェでのオーダーをお願いいたします。)

テーマ:「責任をとる」とはどういうことか?

参加申し込みは以下のフォームからどうぞ。

1/19(土)アート哲学カフェ まとめ

1/19(土)で京都で行われたアート哲学カフェのまとめです。
雅景錐でのツイッター実況のログ(http://togetter.com/li/441849)をもとに、
少し追記する形になっています。


進行役:哲学カフェでは結論は出ません。「共に考える場」であり、自分の言葉で自由に語り合う場です。まず、詫摩氏の作品を見て、率直にどう感じたか、ご感想をお聞かせください。

A:線が丁寧に引かれており、作者は几帳面だと感じた。

B:モノクロでシンプルな絵であり、水墨画に似ていると感じた。

C:描き方に規則を感じる。規則がはっきりあるという点では、作品の終わり方が決まっている絵でもある。

D:線は、感情の揺れ動きを表現しているのではないか。漫画でも、人物の感情を表すのに線を効果的に使う。

絵を観ながら http://t.co/7f4Gme6n

C:この展示には、サイズもバラバラの壁に掛けられた複数の絵画がある。しかし、よく観ると作品中に表現されている水平線の位置が、全て同じ位置にくるように展示されていることに気付く。

進行役:この作品の線には、規則的な要素と、感情に訴える曖昧な要素が同居している。 
では、「逃走の線」の「線」とは何だろうか。そもそも『線』について、普段私たちはどんなイメージを持っているだろうか。

(出てきたイメージ)「輪郭線」「境界線」「心理テスト」「決定」「否定」「『点』の集まり。作品は線が大量に集まって『面』のように見える」「繋がり」「直線は正確性を表す」「地平線」「アールヌーヴォーの曲線」


進行役:日常における線のイメージを再確認することで、作品の見え方は変わっただろうか?

C:リヒターの曖昧さを思い出した。風景の上から線が重ねられることで、『線』が安心感を拒否しているように見える。これが、「逃走」の意味なのかな、と感じた。

B:始め作品を見た時は、雨が降っているように見えた。上から下に流れる重力を感じる。黒=重いのが上、白=軽いのが下なので不安定感を感じる。

進行役:今までの話し合いを踏まえて、改めて作品に関して気づいたとことがあればどうぞ。

A:黒い部分の奥が見えないように感じる。その見えない部分が怖い。

C:作品ごとの関係性は?元々具体的だった絵が、近作になるにつれて単純化している。

B:はじめは作品の時系列が逆だと思った。なぜこんな進化をしたのか?

A:はじめはこの作品はまぶたを通してみているのかなと思った。何かから逃れようとして現実逃避で目をつぶっても、残像は消えない。作品の時代が新しくなるにつれて、その残像が濃くなっているように感じる。

B:『逃走』と聞いて、繋がる線に追いかけられる感じがした。新しい作品になるほど、だんだん逃げる隙がなくなっていく感じ。それでも線がある限り逃げることはできる。

進行役:どうしても「逃走」のイメージに捕われてしまうので、作品に新しいタイトルを付けてみよう。
あなたならこの作品にどういうタイトルをつけるか。

D:「光と闇」とか正反対のイメージの言葉。
B:「止まない雨」
C:「混在」
A:「衝突」
進行役:「境界」
(その他、「幽玄」「風景」など)

進行役:自分が付けたタイトルと、『逃走の線』というタイトルは結びつくか。
例えば、『衝突』と『逃走』は真逆のイメージのように思えるが。
では、「逃走の線」とは?最後にみんなで考えたい。

C:作品の背景を知りたい。

進行役:作家のインスピレーションはドゥルーズから来ている。「逃走の線」もドゥルーズの用語である。「逃走の線」とは、既存の領域を超え、未知の領域へ飛び出そうとする創造的な思考の運動のことを指す※。そこでの『逃走』とは、必ずしも否定的な意味ではない。

B:逃げる視点ではなく追いかける視点からこの作品を見ることもできるのでは。

進行役:時間が来てしまった。最初に見た時と今との見え方の違いは?

D:ずっと見ていると線そのものが動いているように見える。

A:『線』に集中しすぎて一本一本がハッキリ見えて来た

進行役:この作品の白い点は何か?

B:逃げるのを止めているように見える。

D:安心感がある。

C:最新作で、この白い点は増えているが、今後どういう進化をして行くのか気になる。
最新作では上下の境がよりはっきりして来た。
 http://t.co/ljMldxAh


進行役:本日の「アート哲学カフェ」はこれで終了。話し合ってスッキリした点もあれば、益々モヤモヤした点もあるかもしれません。今回の話し合いで、何かを持ち帰ってもらえれば幸いです。


(以上)

※「逃走線」は、『千のプラトー』中に出てくる用語。
解説はたとえば、ライダー・デュー著『ドゥルーズ哲学のエッセンス』(中山元訳、新曜社)を参照。

2013年1月5日土曜日

1/19(土)に京都でアート哲学カフェを開催します。

1/13(日)のびわこ哲学カフェの情報はこちら

1/19(日)に、びわこ哲学カフェ進行役やまもとが
京都 北野天満宮近くのギャラリーで
アート哲学カフェを開催いたします。

お近くにお住まいの方、お時間のある方はぜひご参加ください。

以下詳細です。

◾アート哲学カフェ『逃走の線』


・日時 1/19(土)19:00〜21:00
・場所:雅景錐(http://gakeigimlet.org/
・参加費:無料(会場でのワンドリンクオーダーにご協力下さい。

・紹介文  :詫摩昭人氏の個展『逃走の線』を鑑賞後、
                    作品の持つメッセージや関連するテーマについて語り合う場を設置します。
                    アートについて/アートの中で語り合うというこの場では、参加者が主役です。
                    様々なテーマについて、共に探求を深めてみませんか。
                   ※詫摩氏本人は参加されません。

参加申し込みは雅景錐HPの他、以下のフォームからも申込むことができます。